2020年といえば東京オリンピックですが、安倍首相は2020年の憲法改正を目指すと表明し、さらには教育改革も行われる予定となっています。2020年を境に、時代が一気に変わる=ガラガラポンが起きるという説も、いよいよ現実味を帯びてきました。

教育改革では、大学入試だけでなく、小中高の教育内容も大きく変わると言われています。世界で活躍できる人材の育成を目指し、一方的に教えられる「受け身型・知識偏重型の教育」から 「新たな教育(課題解決型・双方向授業)」への転換がはかられるようです。とはいえ、教育は教えられる側だけでなく、教える側があって成り立つものですから、教育現場ではかなりの混乱が起きるかもしれません。

近頃は本屋に行くと、「2020年」「2025年」「2030年」などと、タイトルに年代が含まれるものを、多く見かけるようにもなりました。「2050年」がタイトルに含まれた本をチラッと読みましたが、日本に関してはあまり明るくない未来予想がされており、軽く目眩がしました(笑)。すべてが当たるわけではないのでしょうが、危機予測や危機管理でさえ個人に委ねられている今、安穏とはしていられないのを感じます。

比較的、読みやすかったのは、newspicks 編集長佐々木紀彦氏の著書「日本3.0 2020年の人生戦略」です。

佐々木氏は、明治維新を「日本1.0」、敗戦後の復興を「日本2.0」とし、2020年からは「日本近代の第3ステージ」…通称「日本3.0」が始まると主張しています。雇用がAI、ロボットに代替されるというおなじみの説から、生き残る仕事は何か、求められる人材、そのためのキャリア形成とは?などなど……おもに30代以下の読者に向けて、これからの経済、仕事、教育について語り尽くしています。

興味深いのは、国際的に一流のリーダーとなる方々の、教養レベルについて触れられている箇所です。暗記教育を主軸としてきた日本人にとっては、かなり耳に痛い話ではありますが、参考になるところも多々ありました(本書ではご丁寧にも、「スタンフォード大生が読む教養書50冊」が掲載されています)。

また、個人的に興味深く思ったのは、著者があとがきに書いていた一文です。

30代以下の世代が絶対にやってはいけないこと。それは親の言うことを聞くことです。親は「日本2.0」という日本の歴史の中でも稀有な時代を生きてきた人たちです。親の価値観に基づいたアドバイスを聞くのは、利より害が大きいのです。だからこそ、親を尊敬し、親孝行をしながらも、完全に親離れをしないといけません。

引用:「日本3.0 2020年の人生戦略

弊社でも、若い方の自立や更生に携わる際には、心理的・物理的の両面で親とは距離をおくことを勧めていますが、時代の変化や経済というフィールドから見たときにもまた、同じであるのだなあと思ったしだいです。

親の立場で、子供たちの生きる未来を考えるにおいても、以前、紹介しました「超一極集中社会アメリカの暴走」(小林由美著)と併せて、参考になるのではないかと思います。