近年、セクハラだけでなくパワハラやアカハラなど、「〇〇ハラスメント」という言葉をよく耳にするようになりました。少しの強い言葉さえ問題視され、糾弾の対象となることがありますが、その結果、安全で快適な世の中に進化しているかと言えば、そうでもないように思います。

インターネットを開けば、有益な情報が得られる一方で、悪意に満ちた言葉が目に入らない日はありません。道ですれ違っただけの人から理不尽な怒りをぶつけられたり、知り合いであっても、小さなトラブルから恐怖を感じるほど憎まれたり……。そのようなことがいつ何時、自分に降りかかってこないとも限りません。

親であれば、子供にはできるだけ嫌な目に遭うことなく、怖い思いをすることなく、生きてほしいと願うものです。とはいえ、四六時中子供についてまわり、保護することなど現実的ではありません。先回りしすぎて過干渉になってしまうことも、子供の健全な成長のためにならないでしょう。

また、子供の成長過程においては、他者からの厳しい𠮟責や言動を受け止めなければならないときもあります。子供の身に起きた出来事を、親が先走り感情的になって「〇〇ハラスメント」とひとくくりにして排除するようなことがあってはならないとも思います。

重要なことは、子供自身が「危機的状況を判断」し、「起きてしまったときにその場でどうするか」です。先日のブログで、コメントのお返事にも少し書きましたが、幼い子供であっても、できるだけ危険な状況に身を置かない判断力が求められています。また、いざというときに「周囲に助けを求める」「防犯ブザーを鳴らす」「110番通報する」などの行動をとれるようにしておかなければなりません。

9月25日の毎日新聞(子供の犯罪被害  帰宅後が3割 警視庁研究会が分析)によると、子供が犯罪被害に遭うのは、帰宅後が3割だそうです。

小学生以下の子供が被害に遭った387件の時間帯を調べると、学校から家に帰った後に塾や遊びのために外出した「帰宅後」が131件(約34%)で最も多く、「不明(平日)」95件(約25%)▽「休日」80件(約21%)▽「下校時」66件(約17%)▽「登校時」15件(約4%)--と続いた。

帰宅後の外出時は、登下校の見守り活動のような地域住民の目が少なく、1人になることも多いため、被害に遭いやすいとみられる。

引用:毎日新聞 2017/09/25

また、同記事では、子供と女性が犯罪に遭いやすいポイントとして、下校後の外出の他に、「女性の深夜時間帯の単独行動」「集合住宅の共有部分」を指摘しています。このような情報を日頃から親子で共有し、万が一における対応策を考えておくことです。

そしてもう一つ重要なことは、「その後」の対応です。弊社の相談でよくあるのが、子供が何かしらの嫌な出来事をきっかけに、学校に行けなくなったり、会社に行けなくなったりして、親も異変に気づいていたのに、その後のケアを怠ってしまった、という事例です。

子供の話に耳を傾ける。本人が言いたがらないのであれば、学校の先生や友達、職場の上司や同僚などに話を聞いてみる……、本人の様子を注意深く見守り、場合によっては専門家の力を借りることも視野に入れるべきでしょう。子供が何も言わないからと言って、「たいしたことじゃなかったんだ」などと思わないことです。

※現在、コメントは承認制となっております。コメントの反映にしばらく時間がかかりますことをご了承下さい。